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夢幻のように 1話

「目を覚ましまして?」

 どこか幼さそうな、それでいて自信に満ち溢れたような声が聞こえてきた。
 しかし今の空間はどこか心地良い、まるで母の胎内にいるよう。
 だから聞こえてきた声も、夢心地に聞こえるだけで目を開かない。開けない。
 
「そう・・・わたくしを待たせるなんていい度胸してやがりますわね?」

 まどろんでいる内にその声が不機嫌になってきているのが感じ取れたので目を見開く。
 すると自分は液体に満たされたケースのようなものに入っていることに気づく。
 その瞬間ハッとして、意識が一気に覚醒する。
 ここはどこ?わたしはだれ?
 混乱するわたしの疑問を見越したかのように、意識が覚醒する前に聞いた声が聞こえる。

「ここはわたくしの家の地下施設。そしてアナタは、わたくしのクローンですわ」

 ・・・思わず目の前の、赤いゴスロリ風味の服を着た金髪セミロング幼女の頭の出来を疑ったののも無理はない、と思う。





 あれからわたしは、なんとなくこの傲岸不遜で、唯我独尊っぽい幼女の影武者として創られたことを語られた。

「べ、別に寂しかったとかそういう理由で創った訳ではありませんわよ?ただ単にわたくしを狙ってくるゴミどもの相手をするのが面倒でアナタに押し付けようとしたから創っただけですわ」

 そう言っていたが常にわたしについてくるようさせているのでもしかしたら前者の言葉が真実なのかもしれない。
 それから何故わたしに知識があるのかということについては予めインストールしたからということらしい。
 人格は起動させてからいちから創っていくつもりだったが、何の偶然か最初から出来ていたという。
 ご都合主義じゃないかとも思ったがそのお陰でわたしは存在しているのだから言わないことにした。
 わたしの容姿についても、目の前の幼女と瓜二つ。違う点といえば彼女は釣り目だがわたしはややたれ目ということぐらいだろうか。
 
「ウフフ、わたくしの宇宙一の、この美貌で着せ替えなんて素晴らしいですわ・・・」

「あの、わたしはあまり服飾に興味はないので簡素な服があればよいのですが」

 恍惚とした表情で何やら不穏当なことを口走っている彼女に対して牽制の意味を込めて発言する・・・が。

「あら?よもやわたくしの影武者ともあろうものが簡素な服装で勤まるとでも思っているのかしら?」

「や、やっぱりあなたのような方の影武者ならやや華美なぐらいが丁度良いですよねっ!」

 ゴゴゴという擬音が聞こえてくるほどの威圧感がわたしに返ってきたので慌てて前言撤回してすぐさま賛同意見を出す。
 情けないかもしれないが会って間もない私でも彼女はお嬢様気質であることは分かる。つまりは気分次第で捨てられるかもしれない。
 すぐにはそういった気分を損ねないような距離感を掴めないので掴める様になるまでなるべく下手に出るのしかない。
 主人といってもよい彼女に捨てられれば、世の中のことを何も知らない、無知な少女といっても過言ではないわたしは生きていけはしないのだから。
 
「・・・まぁいいですわ、そのうち自然と素直になるでしょう」

 彼女はわたしの言葉を本音ではないと悟ったようだが特にそれについて訊ねることはしなかった。
 助かったと思うと同時に彼女の言葉の、素直になるとはどういうことなのか?
 そう疑問に思っていると彼女が指をパチンと鳴らす。
 するといつの間にか瞬時に現れた執事服を華麗に着こなしたクマが大量の服飾をどうやって持ってきたのかタンスごと置いていった。
 瞬きをした次の瞬間には最初から存在しなかったかのように消えているのだからタダモノではない。

「・・・今のはなんだったのだろう?」

「さて、服装の貯蔵は十分かしら・・・じゃなかった、お着替えの時間ですわっ!」

 あまりにもシュールな光景に呆然としていると彼女が嬉々としながらお着替えタイムを宣言する。
 どう見てもわたしをおもちゃにする気満々なのが見て取れる。
 そして彼女が持ってきたのは・・・さそり座で有名なオカマ口調な人が年に1度の晴れ舞台で着ているような物凄く派手な衣装だった。
 
 「・・・いくらなんでも派手すぎじゃないですか?しかもかなり長いしこんなんじゃ歩けもしませんよ」

 「ならこれなんてどうかしら?」

 そう言って彼女が次に持ってきたのはなんとバニー衣装。
 
 「もう完全に趣味に走ってませんか!?」

 突っ込む間にも色々アレコレ着替えさせられる。
 巫女服。ナース服。婦警服。スク水。メイド服。ウェディングドレス。ネコミミ。
 ここら辺は定番の服装だ。
 コスプレの。
 
「なんでコスプレになってるんですかっ!しかも最後の服ですらないですし」

「仕方ありませんわねぇ・・・」

 といいつつ彼女が取り出して次々に着させてくるのは、やたら金ぴかな鎧。腋が露出している巫女服。おおよそ忍者の服装とはとは思えない、無駄に胸元を強調する露出の高い赤い服。
 最後のはわたしに胸がないために胸元がスカスカになってしまっていた。
 どうでもいいはずなのに凄く悲しかった。

「これもコスプレですよね?いい加減まともなのを・・・」

 そう泣き言を入れると彼女は再び衣装を物色し始める。
 時折不気味な笑い声が聞こえてくるのは幻聴に違いない。
 しばらくして彼女が持ってきた服を見ると
 エプロン。紐ビキニ。バカには見えない服、と書いてある紙。
 
「わたし、泣いていいんでしょうか?」

「う、ウソに決まっているじゃありませんの、ジョークですわ」

 涙目になっていると小刻みに震えながらも慌てたように彼女は否定する。
 が、直前までの目は本気だった、間違いなく着せて楽しもうとしていただろう。
 小刻みに震えていたのは何故だろうかと思いながらも怒っていたらどうしようという思いから突っ込むことはできなかった。
 最終的に彼女が着ていた服の色違い、彼女が赤に対してわたしはオレンジ色のゴスロリ風の服になった。

「なんだかお揃いだと姉妹みたいでちょっと嬉しいですね」

「・・・っ!?」

 照れながらも彼女に向かって微笑むと先ほどよりも一層肩を震わせている。
 さすがにマズイかと思い、どうしたのか?とばかりに彼女の顔を下から覗き込む。

「・・・可愛いすぎる、も、もう我慢できませんわっ!」」

 と言うや否やわたしに飛び掛る。
 なすすべなく押し倒されるわたし。



 それからのことは・・・思い出したくないので割愛させてもらう。




あとがきのようなもの

さて、皆様お久しぶりです
キャラ製作をサボってこんなSSを細々と作っておりました
本当に細々ですけどね、1日数行書くか書かないかぐらいの超遅筆で(ぁ
今回のこのSSも斬紅郎様のところの看板娘、「ゼノン・ゼシフィード」について書いたもので2次創作にあたりますね
しかし・・・本来ならこの主人公っぽいクローン娘、性格は「アイ・舞・ミー」の表ゼノンに準ずるものとして書こうと思っていたらいつの間にやらこんな冷静だけどどっかズレてるような性格に・・・どうしてこうなった
それから着替えのシーン、自分でも違和感バリバリでございます

作者が動かすのではなく、キャラが・・・勝手に・・・な感じで書ければ一番良いのですけど
何せ私は前回のSSが処女作、つまり産まれて初めて書いたSSなものでかなりの未熟者なんですよねぇ・・・
ともあれ、このような稚拙な文章でも、皆様が少しでも楽しんでもらえれば幸いです
更新速度?期待する方がまちg(乙女玉
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プロフィール

瑞燕

Author:瑞燕
某所ではゼノンの人と呼ばれております
何かあれば
zenonwyn@yahoo.co.jp
こちらまで
最近は遊戯王にまた熱を入れ始めた模様

キャラ制作状況
S-Zenon 諸事情により凍結中
暇があれば再開する・・・かも?

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